1. 『嫌われる勇気』で「他者評価を手放す」
🌱 メンタル系の本命は『嫌われる勇気』。まずこの1冊から。
🥇 まず1冊ならコレ。「課題の分離」という考え方が、転職でのお見送りを「自分の価値」と切り離すのに役立ちます。
→ こんな人に:人の目や評価がしんどくて動けないとき
いや、これなんです。転職活動で一番辛いのって、実は「お見送り=自分の価値がない」って解釈してしまうこと。採用側にいた時期が長いから分かるんですけど、企業側の都合なんて山ほどあるんです。予算が急に下りなくなるとか、内部候補が現れたとか、採用枠が急に減るとか。なのに、それが本人の能力不足だって思い込んじゃう。
この本で岸見一郎さんが書いてる「他者の課題を受け取らない」という考え方、まじで救われました。アドラー心理学の考え方なんですけど、基本的には「他者の課題と自分の課題は分離されている」ってことなんです。企業の採用判断って結局、企業の課題であって、私の課題じゃないんだ。そう気づくと、書類が落ちても「あ、その企業の求めるものと私が合わなかったのね」ってポジティブに解釈できるようになるんです。
特に印象的だったのが「嫌われることを過度に怖がる必要はない」っていうメッセージ。転職活動中は「この職務経歴書で嫌な印象を持たれたらどうしよう」とか「面接で変だと思われたらどうしよう」とか、そういう心配で一杯になるんですよね。でも、採用側としてみると「合わない人は合わないし、合う人とだけ関係を深める」くらいのマインドなんです。だから「全員に気に入られなくていい。自分に合う企業を見つければいい」って気づけるだけで、心が楽になります。
2. 『反応しない練習』で思考をリセット
「出来事と感情を切り分ける」仏教ベースの実践書。お見送り続きでも必要以上に落ち込まないマインドセットが身につきます。
→ こんな人に:お見送り通知で必要以上に凹んでしまう人
草薙龍瞬さんという僧侶の方が書かれた本(KADOKAWA/2015年)で、インドの古い仏教の教えをベースにしてるんですけど、これ「今この瞬間」を大事にする話なんです。転職活動中って、つい「〇社の結果はまだかな」とか「この職務経歴書は大丈夫かな」って、不確定な未来のことばっかり考えちゃうんです。そしたらメンタルが沈む一方。
この本のポイントは「出来事自体は中立。そこに自分の感情をかぶせてるだけ」ってことなんですよね。書類でお見送りになるという出来事があって、それ自体は悪いことでも良いことでもない。「ああ、見送られたんだ」って事実を受け止めるだけで、そこに「自分はダメな人間だ」という解釈を重ねなければいい。このマインドセット、本当に大事です。
実際に、この本を読んでから面接官の反応に一喜一憂しなくなったんですよね。面接で「へえ、そうなんですね」って反応が薄いなって感じても、それは「面接官がたまたま興味を示さなかった」という事実なだけで、「自分が悪い印象を与えた」という確定的な判断じゃないんです。その違いを理解できると、メンタルの持ちようが全然違う。面接から帰った日も、不安で夜眠れない...なんてことが少なくなりました。
3. 『鋼のメンタル』で「弱さを認める」
作家が体験した批判・誹謗中傷との向き合い方を新書サイズで一気読み。「弱さを認める強さ」のメッセージが沁みます。
→ こんな人に:弱さを隠さなくていいと教えてくれる1冊が欲しい人
これは作家の百田尚樹さんが書いた新潮新書(新潮社/2016年)のエッセイ的人生論なんですけど(笑)、鋼のメンタルって言うと「いつも強くいろ」みたいに聞こえるけど、この本が言ってるのは全く逆。むしろ「打たれても折れない心は、自分の弱さを認めるところから始まる」って話です。
転職活動って、自分の弱み・できていないこと・欲しい条件とかをしっかり向き合う作業じゃないですか。それって心理的負荷が大きいんです。でもこの本を読むと、「弱さを認めるのって強い人の特徴なんだ」って気づく。育休中で時間が限られてるのも、育児で疲れるのも、書類が落ちるのも、全部ありのままで。そこから何ができるかを考える。その姿勢が本当の強さなんだって。
で、実際に大事な瞬間があるんですよね。不合格のメールが来た夜のこと。双子を寝かしつけるために、娘の手を握りながら寝かしつけの儀式をしてたんですけど、その時にメールを受け取ったんです。「ご応募いただきましたが...」このテンプレートが来た時、涙が出たんです。もう何十社と落ちてるから、慣れてるはずなのに。その時に思ったのは「あ、私は今、本気で悔しいんだ。それはダメなことじゃなくて、その企業に入りたかったからなんだ」ってことです。その弱さを認めたことで、逆に「だったら、次の企業にはもっと本気で向き合おう」って思えるようになった。この本はそういう心の使い方を教えてくれるんですよね。
