1冊目:本当の自由を手に入れる お金の大学——5つの力でお金の全体像が見える

🌱 お金の勉強を1冊で始めるなら、この一冊。最初の一歩が決めやすくなります。

お金の大学 書影 本当の自由を手に入れる お金の大学 著:両@リベ大学長

🥇 いちばん効いた1冊。稼ぐ・貯める・増やす・守る・使うの5つの力でお金の全体像が見えます。お金の本に何から手を出すか迷うなら、まずこの1冊。
→ こんな人に:お金の基礎を体系的に押さえたい人(投資経験者には基礎すぎるかも)

🔑 使い方:稼ぐ・貯める・増やす・守る・使うの5項目に、今の自分の状態を一言ずつ書き込む→いちばん弱い項目から手をつける。

転職を考えるときに最初に開きたい1冊が、『本当の自由を手に入れる お金の大学』。両学長のこの本は、お金の全体像をひとつの絵で見せてくれる入門書です。稼ぐ、貯める、増やす、守る、使う——お金に関する5つの行動が、体系的に整理されています。

特にワーママにおすすめなのは「稼ぐ」の章。給与所得だけに頼る働き方の限界を踏まえて、転職と副業という2軸で、収入の入り口を広げてくれます。年収交渉を考えるときも、「今の会社の中だけで考える」モードから一歩抜け出すきっかけになりました。採用側で候補者を見てきた感覚としても、自分の市場価値を別軸でも測れている方は、年収の話に根拠があった印象です。

そして「貯める」と「守る」のセクションは、育児中の資金計画にそのまま役立ちます。私自身、双子育児で保育料や教育費の負担感が現実的だっただけに、この2章はメモを取りながら読みました。授乳の片手間に1章ずつ、気になったページに付箋を貼っていったら、その2章だけ付箋だらけに。自分がどこに不安を感じているかが、付箋の偏りで見えました。フルカラーのイラストと会話形式(著者×リーマンくん)で、細切れ時間でもページが進むテンポ。最初の1冊として、私もこの本から始めました。

⚠️ 正直に言うと、すでに投資や資産形成の経験がある人には、内容が基礎的すぎると感じる部分もあります。お金の全体像を1冊で掴みたい人におすすめで、知っている章は読み飛ばして大丈夫です。

2冊目:難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!(超改訂版)——対話形式で投資の輪郭をつかむ

🌱 投資のはじめの1冊なら、この本がおすすめ。30分でざっくり全体像が掴めます。

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! 書影 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!(超改訂版) 著:山崎元・大橋弘祐(文響社/2024年・新NISA対応)

「結局、何を買えばいい?」が30分で読める対話形式の投資入門。新NISA対応の超改訂版で、お金の大学の次の1冊として読み進めやすい流れになっています。
→ こんな人に:お金の大学の次に具体的な投資を学びたい人

🔑 使い方:「結局、何を買えばいいのか」の章だけ先に読む→同じ商品で積立NISAの設定を1つだけ済ませる。

家計の基礎ができたら、次に考えたいのは「どうやって増やすか」。山崎元さん・大橋弘祐さんの『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』は、投資初心者が押さえておきたい「正しい常識」を、対話形式でほどいてくれます。

この本の特徴は「難しい金融理論は思い切って横に置いて、本当に必要な投資知識だけを伝える」というスタンス。ワーママは時間がないので、複雑な投資理論を細部まで追いきれません。でもこの本なら30分で「長期投資の輪郭」が見えてきます。投資の指針を持っている方は、転職後の人生設計を長い目で立てられる印象もあります。

「使いきる」のではなく「増やす」という選択肢を持つだけで、家計の見え方が変わります。育休中の今こそ、続けて開きたい1冊です。

3冊目:はじめての人のための3000円投資生活——月3000円から家計を仕組み化できる

🌱 少額投資を始めるなら、この本がおすすめ。家計に無理なく取り入れられます。

はじめての人のための3000円投資生活 書影 はじめての人のための3000円投資生活 著:横山光昭(アスコム)

月3000円から始める実行ステップが具体的。家計管理の仕組み化に直結します。
→ こんな人に:少額から投資の習慣を作りたい人

🔑 使い方:本の「3つの口座管理法」を家計に当てはめる→給料日に3口座へ自動振替する設定を1回だけ済ませる。

「貯金がない」「給料をほとんど使い切ってしまう」という人は、私が見てきた範囲でも少なくありません。採用面接で年収の話になったとき、希望額を具体的に伝えられない背景に、家計の見えにくさがあるケースもありました。横山光昭さんの『はじめての人のための3000円投資生活』は、そういう人たちの「家計の立て直し」を優しくガイドしてくれます。

この本を読むと「貯金ができない」のは、あなたの収入が低いせいじゃなくて「家計管理ができていない」からだということに気づきます。転職で給料が上がっても、家計管理ができていなければ、また全部使い切ってしまう。だから働き方を変えるか考える前に、いまのあなたにこそ開いてほしい一冊です。子育て中で教育費や医療費が増えていく私たちだからこそ、この本の「家計管理の仕組み化」は必須知識です。

特に「3つの口座管理法」は実践的で、育休中の今からでも実行できます。収入が動く節目こそ、正しい家計管理が人生を変える。『はじめての人のための3000円投資生活』は、家計管理を仕組み化する一冊として役立ちます。

4冊目:投資家が「お金」よりも大切にしていること——人生の価値を軸に仕事を選べる

🌱 お金との向き合い方なら、この本がおすすめ。考え方が整理できます。

投資家が「お金」よりも大切にしていること 書影 投資家が「お金」よりも大切にしていること 著:藤野英人

「お金」よりも「人生価値」を軸に考える哲学書。長期視点で職を選びたいときに。
→ こんな人に:お金との向き合い方を学びたい人

🔑 使い方:「年収」と「人生価値」を紙に並べて書き出す→どちらを優先するかを、次の求人検討の判断基準にする。

『投資家が「お金」よりも大切にしていること』は、藤野英人さんが20年以上の投資経験を通じて整理してきた「人生におけるお金との向き合い方」を語った本です。育休中の今こそ開きたい理由は、この本が「お金」だけでなく「人生価値」も軸に考えているからです。

採用面接で「年収はいくら希望ですか?」と聞くと、多くの方は「〇〇万円」と数字で答えます。一方で、キャリアを長期で考えている方は「給料だけでなく、この企業で自分の『人生価値』が高まるかで判断する」という基準を持っています。この本は、その思考を言葉に落とし込んでくれます。

ワーママこそ、この視点が役立ちます。限られた時間だからこそ「給料が高い仕事」だけでなく「人生価値が高まる仕事」も天秤にかけたい。「年収100万円アップ」と「仕事のやりがい」の比較で迷ったときに、後者を選ぶ視点が、この本で言語化されます。

5冊目:人生100年時代の年金戦略——退職金・年金まで長期で設計できる

🌱 老後のお金が気になるなら、この本がおすすめ。実践レベルまで丁寧に踏み込めます。

人生100年時代の年金戦略 書影 人生100年時代の年金戦略 著:田村正之(日本経済新聞出版/2018年)

「退職金・企業年金・確定拠出年金」の長期資産を体系的に。年収交渉時の必須知識が揃います。
→ こんな人に:老後資金を逆算して職を選びたい人

🔑 使い方:自分の「ねんきん定期便」を手元に用意する→退職金・企業年金の有無を、次の転職先の条件確認リストに1行足す。

最後の『人生100年時代の年金戦略』は、転職や日々の忙しさの中では後回しにされやすいけれど、長期視点で見ると大切な1冊です。田村正之さんが書いたこの本は、日本の年金制度の変化のなかで「自分の老後資金をどう設計するか」をじっくり考えるきっかけをくれます。

転職で給料交渉をするとき、つい「基本給」だけを見てしまいがちです。でも長期で差が出るのは「退職金」「企業年金」「福利厚生」といったお金。この本を読むと、面接で確認しておきたい条件のポイントも整理しやすくなります。退職金や年金について落ち着いて質問できる方は、採用側からも「長く働く前提で見ている方なんだな」という印象を持ちます。

特にワーママは「育休中の年金保険料の扱い」「復職後のキャリアと年金の関係」など、独自に関わるテーマが多いです。この本で基礎知識を入れておくだけで、人生設計の解像度が上がります。転職は「今のキャリア」を変えるだけでなく「長期的な家計」を見直すきっかけになります。その視点で判断できると、迷いがだいぶ減ります。