で、採用担当をしていると、「年収交渉」の場面に何度も出くわすんですよね。候補者さんが「この年収で大丈夫ですか」って聞いてくることもあるし、「前職の年収は〇〇万です」って伝えてくることもある。その時に思うのが、「あ、この人、自分の年収のことちゃんと分析してないんだ」っていう感覚なんです。
転職するなら、年収が変わる可能性が高い。そりゃもう必ずと言っていいほど。で、その時に「年収が〇〇万だから大丈夫」って判断して大丈夫ですか?手取りはいくら?税金はいくら引かれる?育児にはいくら必要?貯金は?双子育児は予想外のお金がかかるんですよ(苦笑)。
実は、育休から職場復帰する前に、一度家計簿をちゃんと見直したんですよね。そしたら、愕然としたんです。双子の保育園代だけで月額20万オーバーするなら「手取りベースでいくら必要か」を正確に把握しておくことが、何より大事なんです。
だから育休中に、お金についてちゃんと勉強することにしたんです。そこで出会った本たちが、本当に役に立った。今日は、採用担当として「転職で年収が変わるからこそ必要な、お金の基礎知識」を学べる本たちをご紹介します。
1. 『本当の自由を手に入れる お金の大学』両@リベ大
いや、この本は本当にバイブルですね。お金についての「基礎の基礎」をめちゃくちゃわかりやすく解説してくれる。LibreFreeSpiritの両さんが書いた本で、YouTubeでも発信されてるんですけど、本はもっとコンパクトにまとまってて、育休中の細切れ時間にぴったりなんです。
「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」という5つのステップで、お金との向き合い方を教えてくれるんですけど、特に「貯める」と「守る」のパートが、育児中の親にとって重要だなって思います。
まず「貯める」は、双子育児をしていると本当に切実な話。生活費がいくら必要か、固定費をいくら削減できるか、ここが明確になると心が落ち着くんですよね。採用担当として「年収いくら必要ですか」って聞く時もあるんですけど、実際には多くの人が「よくわかってない」んです。この本を読むと、自分に本当に必要な年収が見えてくる。例えば、「月額の生活費が30万円必要なら、年収ベースでいくら必要か」「育休中の給付金が終わった後の家計はどうなるか」とか、そういう具体的な計算ができるようになります。
そして「守る」の話。これね、双子がいるからこそ、本当に真剣に考えなきゃいけないんですよ。保険の話です。どの保険が必要で、どれは不要か。ムダな保険料を払っている人、本当に多いんですよ。この本はそこをバッサリ切ってくれます。例えば、「生命保険は月額いくらが適切か」「医療保険は本当に必要か」「学資保険と一般的な投資信託、どちらが有利か」とか、そういう判断軸を手に入れられます。
さらに「稼ぐ」の部分では「複業」「副業」「転職」という、複数の稼ぎ方があることを教えてくれる。特に転職を考えているワーママにとって「稼ぐ方法は給料だけじゃない」ってのは、心理的にも経済的にも安心感になります。採用側にいると、「年収がどうしても上がらない企業から転職する」という選択肢もあるし、「副業で収入を増やす」という道もある。そういう複数の選択肢を認識できるだけで、心の持ちようが変わるんです。
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2. 『学校では教えてくれないお金の授業』山崎元
採用担当として年収を提示する側にいるので、「税金や社保でいくら引かれるか」ってのは知識としてありました。でもね、その知識を「自分のことに当てはめる」のは別の話なんですよ。理屈として分かってることと、自分の人生にどう影響するかって、全く別問題なんです。
山崎元さんの『学校では教えてくれないお金の授業』は、税金・社会保険・手取り・投資の基本を、「どの教科書にも載ってないけど生きていくうえで絶対必要」という視点で整理してくれる本です。転職を考える時、「年収350万円の提示」と「年収400万円の提示」があったら、どっちがいいのか——手取りベースでどう違うのか、育児手当や児童手当はどう変わるのか、この本で計算の足場ができます。
特に印象的なのが「お金の判断は、短期の損得より長期の期待値で見る」という視点。双子の扶養控除や育休給付金の話も、長期的に家計がどう変わるかの視点で読み直せます。採用側として「年収の相談を受けた時に、候補者さんがどういう判断をしているのか」が立体的に見えるようになりました。実は、年収の額面ばかり気にしてる人が多いんですけど、重要なのは手取り×長期運用なんですよね。
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3. 『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』山崎元・大橋弘祐
で、お金を「貯める」「守る」の次は「増やす」って話になってくるんですけど、ここがワーママにとって難しいんですよね。投資とか、株とか、聞くだけで疲れる(苦笑)。というか、お金に余裕がないのに「増やす」も何もないような気がしますよね。
この本は、そういう「わからない人」のために書かれてる。というか、わからないから読むんですよね。基本的な金融知識、投資信託、iDeCo、NISAといった制度を、本当にシンプルに解説してくれます。山崎元さんは有名なファイナンシャルプランナーで、この本で何度も「お金を増やすのに、複雑な知識は不要」って繰り返してくれるんです。むしろ「シンプルな商品を長期的に保有する」ことが最強ってメッセージ。
特に印象的だったのが「お金を増やすのに、難しい知識は不要」っていう話。ここが採用担当として「あ、そっか」って思ったんです。年収がいくらかより、それをどう管理するかの方が大事なんですよね。年収300万で賢く貯めて、毎月3万円を積立投資してる人と、年収500万で浪費してる人。20年後には、前者の方が圧倒的に資産が多いんですよ。これ、本当に大事な気づきでした。
4. FP試験の勉強を始めたきっかけ『ファイナンシャル・プランナーの教科書』
で、これらの本を読むうちに「もっときちんと学びたい」って思うようになったんですよね。特に、年収が変わったときの税務や社保の計算とか、教育資金の計画とか、そういう「正確な知識」が必要だと感じたんです。
だから育休中にFP3級の勉強を始めました。通信教育で勉強したんですけど、その教科書も本当に役に立ったんですよ。『ファイナンシャル・プランニングの基礎知識』みたいな教材で、保険、税金、投資、相続とか、ライフプランに必要な全部の知識を体系的に学べます。採用担当として「年収交渉」に関わることが多いから、その相手側の気持ちや、本当に必要な知識を理解できるのは大きい。
5. 『私の財産告白』本多静六
で、育休給付金が終わった後の家計管理の話、これ本当に大事なんですよね。育休中は給付金で何とか回ってても、それが終わると一気に生活が苦しくなることもあるんです。
そういう時期に何度も読み返したのが、日比谷公園を設計した林学者・本多静六の古典『私の財産告白』。1950年の本ですが、「月給4分の1天引き貯金」「収入の増加を浪費に回さない」というシンプルで強力な家計哲学が、驚くほど現代でも通用します。実業之日本社文庫で今も入手可能で、660円で買える超コスパの人生書です。
双子育児の中でも「何に使うお金をどう減らすか」「何にお金を使わないか」を決めるだけで、生活の質を落とさずに貯蓄を増やせるんですよね。本多翁の「1日1頁の執筆」「定年後は匿名で全財産を寄付」という生き方は、お金を「手段として冷静に扱う」視座を与えてくれます。
転職で年収が変わるからこそ、お金の基礎知識が必要
采用担当をしていて気づくのは、「年収の話」って本当にデリケートだってことです。候補者さんも話しづらいし、こっちも提示しづらい。でも、絶対に避けられない話なんですよ。
だからこそ、自分側で「お金についての基礎知識」を持っていると、その話がスムーズになるんです。「この年収ならいくら手取りになるか」「育児費用はいくら必要か」「貯蓄はいくら必要か」「双子の教育資金はいくら必要か」。こういう計算ができると、年収交渉の時も自信を持って話せるんですよね。採用側は「この年収なら生活できるはず」なんて適当な判断をすることもあるんですけど、受ける側が「実は月額30万円の手取りが必要です」って言える知識があれば、話が全然違ってくるんです。
育休中の今、お金について学ぶって、実は転職活動の準備としても最高の時間なんです。子どもたちが寝た後の、細切れ時間で本を読んで。その時間が、将来のキャリアに大きく影響するんだなって、今になって思います。本当です。
特に双子育児は、本当にお金がかかる。保育園代、洋服、おむつ、何もかも倍です(苦笑)。だからこそ、転職で「手取りがいくら変わるか」を正確に計算することが、家族を守ることになるんだと思います。それに、「お金の知識がある」ってだけで、人生の選択肢が広がるんです。給料だけに依存する必要がなくなるし、「この企業の年収は低いけど、そこでスキルを磨いて、2年後に転職」みたいな戦略も立てられるようになる。その戦略的な思考ができるのは、やっぱり基礎知識があるからなんですよ。
📅 5冊の読む順番と所要時間(双子育児中の私の場合)
5冊いっぺんに読むのは無理。私が育休5ヶ月間で実際に消化した順番を書いておきます。
| 順番 | 書名 | 所要時間 | このタイミングで読むと効く |
|---|---|---|---|
| 1 | 本当の自由を手に入れる お金の大学 | 4〜5時間 | 育休1〜2ヶ月目(家計を見渡す) |
| 2 | 学校では教えてくれないお金の授業 | 3時間 | 3ヶ月目(手取りの計算が必要になる頃) |
| 3 | 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! | 2〜3時間 | 4ヶ月目(積立NISA等を始める手前) |
| 4 | FP教科書(3級) | 40〜50時間(資格取得まで) | 4〜5ヶ月目(本気で学ぶ気が出てから) |
| 5 | 私の財産告白 | 2時間 | 給付金が終わる前後(家計の哲学が欲しくなる時期) |
「お金の大学」を最初に読むと「貯める/稼ぐ/増やす/守る/使う」の5分類で頭が整理されて、その後の本がそれぞれどの分類かでスッと入ってきます。逆順だと知識が散らかります。
▶︎ 『本当の自由を手に入れる お金の大学』両@リベ大
▶︎ 『学校では教えてくれないお金の授業』山崎元
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