わたしが育休中に転職を考えたきっかけ

双子を産んで、育休に入ったとき、正直最初の数週間は転職どころじゃなかったんですよね(笑)。2人同時に泣く、2人同時に授乳する、2人同時に発熱する……もう毎日が嵐で。

でも、落ち着いてきた生後3ヶ月ごろから、ふと「復帰後の働き方、このままでいいんだっけ?」って考え始めるようになって。育休前の職場、フルフレックスとは名ばかりで結局残業文化が抜けていなかったし、「子持ちになったら肩身が狭い」という空気もなんとなく感じていたんです。

「育休中に動いておけば有利かも」と思い、転職エージェントに登録しようとしたとき——そこで初めて知ったんです。「保育園の問題」を。

これ、育休中に転職を考えているワーママが絶対に知っておかなきゃいけない情報なのに、意外と知らずに動き始めてしまう人が多いんですよね。人事として採用側にいたときも、書類段階でそれとなく察せてしまうことがあって……(苦笑)。今回は、育休中の転職と保育園の関係について、できるだけリアルにまとめてみます。

育休中の転職で一番こわい「保育園リスク」とは

まず前提として、育休中に転職活動をすること自体は法律的に問題ありません。転職が決まって入社前に育休を終了することも可能ですし、育児休業給付金(いわゆる育休手当)についても、転職先が決まって退職することで返還義務は発生しないというのが基本的な扱いです。

ただ——問題になるのが保育園なんです。

多くの自治体では、保育園の入園申請時に「復職先」の就労証明書を提出しますよね。育休中に転職すると、この「就労証明を出した会社に復職しない」ことになります。そうなると、自治体によっては入園内定が取り消しになる、指数(保育の必要性を示すスコア)が再計算されて下がる、転職先の条件で再審査になる……という事態が起こりうる。

特に認可保育園の競争が激しい都市部では、保育園に落ちたら復職できないどころか転職もできない、という最悪のシナリオになりかねません。東京23区でも実際にこうした入園取消のケースがニュースになっていて、調べてみると23区内でも対応がバラバラだということが明らかになっています。

知らなかったら本当にパニックになりますよね……。双子を抱えているわたしが「ちょっと待った!」ってなったのも、まさにこれが理由です。

ちなみにJob総研が2026年3月に実施した「退職に関する意識調査」では、育休・休職明けの退職への賛否について「賛成派」が56.5%と過半数を占めたという結果も出ています。それだけ「育休明けにそのまま戻りたくない」と感じているワーママが多い、ということでもある。でもだからこそ、正しい知識を持って動くことが大事なんですよね。

自治体ごとに対応がバラバラ、という現実

「じゃあどこの自治体ならOKなの?」と思いますよね。残念ながら、これが本当にバラバラで一律のルールがないんです。

育休中の転職に対する自治体の対応は、大きく3パターンに分けられます。

パターン①:原則として入園申請後の転職は認めない。申請時に提出した就労証明と異なる職場への転職は、入園内定を取り消す対応をとる自治体です。競争の激しい都市部のいくつかの区がこれに当たります。

パターン②:転職可能だが指数が再計算される。転職自体は認めるものの、転職先の就労条件(勤務時間・日数など)で指数を再計算し、場合によっては内定取消になる可能性がある自治体。

パターン③:転職しても継続して利用できる。就労継続が確認できれば転職先が異なっていても問題なく利用できる自治体。比較的地方の自治体に多い傾向があります。

さらに厄介なのが、同じ23区内でも対応がまったく違うこと。A区は取り消しにはならないがB区は即取り消し、ということも普通にあります。引っ越しを検討している場合は特に要注意です。

結論として言えるのは、転職活動を始める前に必ず住んでいる自治体の保育課に直接確認することです。「育休中に転職した場合、入園内定はどうなりますか?」とストレートに聞いてOK。窓口担当者が答えてくれますし、確認内容をメモしておくと後々も安心です。

採用担当として「育休中転職組」をどう見ていたか

ここからは、採用担当目線の話をします。あまり表に出てこない話なので、ぜひ聞いてほしいんですよね。

採用担当として書類選考をしていると、応募者が育休中かどうかはある程度わかります。職歴の最後が「現在育休中」と書いてあれば当然ですし、そうでなくても職歴のブランクと子どもの年齢から推察できることもある。

で、正直に言うと——育休中に転職活動している人への評価は、会社・担当者によって本当に分かれます

「育休中にキャリアについて真剣に考えて行動できる人」と前向きに評価する会社がある一方で、「前の会社の育休を使い切って転職するってどうなの?」という空気が残っている会社もある。採用担当として、後者のような意見を社内で聞いたことが実際にあります(苦笑)。

ただ、これははっきり言ってワーママを正当に評価できていない会社の問題です。育休は労働者の権利ですし、育休中に転職活動することは合法。そういう空気感がある会社は、入社後もワーママが働きにくい環境である可能性が高い。

逆に言えば、育休中の転職活動に対して理解ある対応をしてくれる会社こそが、ワーママが長く働ける職場だと思います。面接や選考プロセスでの企業の対応を見ることで、その会社の文化がかなり透けて見えますよ。

また実務的な話として、育休中に転職活動をする場合は面接スケジュールの調整も課題になります。育児中は急な発熱で日程変更が必要になることも。エージェントを使う場合は「育休中で子どもの急な体調不良による日程変更の可能性がある」ことを最初から伝えておくと、企業側への調整をスムーズにやってもらいやすいです。これはわたしが実際にエージェントのアドバイザーから聞いたアドバイスで、使えるな、と思っています。

保育園問題をクリアする転職活動のタイミング

では、具体的にどのタイミングで転職活動を始めればいいのか。保育園のリスクを最小化するための転職活動タイミングとして、大きく2パターンあります。

パターンA:保育園の入園が確定してから転職活動を開始する

これが最もリスクが少ない方法です。自治体から保育園の内定通知が届き、入園手続きが完了したタイミングで転職活動をスタートする。このタイミングであれば、すでに保育園利用が確定しているため、転職によって保育園が取り消しになるリスクを最小化できます。ただしタイミングとしては育休復帰直前や復帰後になることが多く、「育休中に余裕を持って転職活動したかった」という人には不満な場合も。

パターンB:転職活動は育休中から始め、入社時期を調整する

転職活動(エージェント登録・情報収集・書類準備)は育休中から始め、内定・入社のタイミングを保育園確定後に設定するという方法。エージェントによっては「入社時期は〇月以降で調整してほしい」という交渉をしてくれることもあります。転職活動期間の目安は一般的に3〜6ヶ月と言われていますが、ワーママの場合は面接日程の制約もあり、余裕を持って半年前から動き始めることをおすすめします。

わたし自身は、双子の保育園入園内定を確認してから本格的に動き始めました。住んでいる自治体の保育課に事前確認したところ「内定後の転職であれば就労継続として扱います」という回答をもらえたので、それを確認してから進めました。やっぱり最初に自治体確認するのが一番大事だと実感しています。

育休中でも使える!転職エージェント活用術

育休中の転職活動では、転職エージェントをうまく使うことが成功のカギです。自分で求人を探すと情報収集だけで時間が取られてしまいますが、エージェントを使えば条件に合った求人を絞り込んで紹介してもらえます。双子ワーママのわたしには、この「時間の節約」がとにかく大事でした(笑)。

育休中のワーママにエージェントをすすめる理由はもう一つあって、「在宅・時短OK」の非公開求人にアクセスできる点です。ワーママが特に気にする「リモートワーク可」「時短勤務あり」「子育て理解のある職場」といった条件は、一般の求人サイトに出てこない非公開求人に多く潜んでいることがある。エージェント経由でしか出会えない求人があるんです。

実際に使ってみて感じたのは、担当アドバイザーとの最初の面談で状況を正直に伝えることの大切さです。「育休中で転職活動中」「保育園の確定が〇月頃の予定」「子どもの体調不良で日程変更が必要になる可能性がある」——この3点をはっきり伝えておくと、その後の調整がとてもスムーズでした。

📌 ワーママの転職活動におすすめのエージェント2選

リクルートエージェント:業界最大級の求人数で、非公開求人も豊富。育休中の転職活動にも対応しており、時短・在宅勤務の求人も多く扱っています。まず登録しておくべき一択です。

doda:求人数28万件超(2025年12月時点)。「Women Career」ページで在宅・育児支援制度ありの求人が探しやすい。担当アドバイザーの質が高く、ワーママからの評判も◎。

この2つを並行して使うのが、求人の網羅性と支援の質を両立できて効率的です。登録は無料なので、まだ転職するか決まっていない段階でも、情報収集のために登録してみるだけでも価値があります。

最後に、同じ立場のワーママへ

育休中に転職を考えること、わたしは全然おかしいことじゃないと思っています。むしろ、一度立ち止まって「この先の働き方どうしたいか」を真剣に考えられる育休という時間は、キャリアを見直す大きなチャンスでもある。

ただ、知識がないまま動くと保育園という大きな落とし穴にはまってしまうのも事実。双子を持つわたしにとって保育園は命綱なので(笑)、本当に慎重に確認しながら動きました。

まず自治体に確認、次に保育園確定のタイミングを見て動く——このステップを踏むだけで、リスクは大幅に減らせます。焦らず、でも準備は早めに。同じように悩んでいるワーママの参考になれば嬉しいです。

次の記事では、育休明けの面接でほぼ必ず聞かれる「子どもが熱を出したらどうしますか?」という質問について、採用担当が本当に聞きたいことと正解の答え方を書いています。ぜひ合わせて読んでみてください。